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シュンスケ式プロンプトとは?AIとの対話でアイデアを育てる次世代の対話術

生成AIの学び方

「ChatGPTをもっとうまく使いこなしたいけど、どう質問すればいいか分からない…」
「頭の中に漠然としたアイデアはあるのに、うまく言語化できない…」

もしあなたがこんな悩みを抱えているなら、今回ご紹介する「シュンスケ式プロンプト(別名:ゴールシークプロンプト)」が、あなたのAIとの向き合い方を根本から変えるかもしれません。

この記事では、ChatGPT初心者から一歩進んだ活用を目指す方のために、シュンスケ式プロンプトの本質から具体的な使い方、そして他の有名プロンプト手法との違いまで、徹底的に解説します。

この記事を読めば、AIを単なる「指示待ちの道具」から、あなたの思考を深め、アイデアを共に育ててくれる「真のパートナー」へと変える方法が分かります。

▼記事を読むのが面倒な人のためにAI解説動画を作りました。読み間違いはご容赦くださいませ。

関連記事:七里式プロンプトとは?ChatGPTが劇的に変わる「8+1の公式」を徹底解説

なぜ今「シュンスケ式」が注目されるのか? “良い質問ができない”という悩みを解決

ChatGPTの登場以来、多くの人がその能力に驚きました。しかし同時に、「AIの性能を最大限に引き出すには、的確な質問(プロンプト)が必要だ」という壁に直面しています。

「良いアウトプットは、良い質問から」。これは真実ですが、多くの人にとって、この「良い質問」を考えること自体が最も難しい課題なのです。

この根本的なジレンマを、まさに逆転の発想で解決するのが「シュンスケ式プロンプト」です。

シュンスケ式の核心は、「ユーザーがAIに質問する」のではなく、「AIにユーザーへ質問させる」ことにあります。

ユーザーは完璧な指示を考える必要はありません。ただ曖昧なゴールをAIに伝えるだけ。あとはAIがそのゴールを具体化するために必要な質問を投げかけてくれ、対話を通じて一緒に最高のプロンプトを創り上げていくのです。

シュンスケ式プロンプトの思想:「AIは命令する相手」から「共に考えるパートナー」へ

従来のプロンプトの多くは、ユーザーが「命令者」となり、AIが「実行者」となる「命令(Command)モデル」でした。しかし、シュンスケ式が提案するのは、AIを「相談役(Consultation)」と見なす、全く新しい関係性です。

シュンスケ式の本質は、AIとの対話プロセスそのものにあります。AIからの質問に答えることで、ユーザーは自分でも気づいていなかった要求や、アイデアの核心部分を言語化していくことができます。

これは、まるで優秀なコンサルタントや壁打ち相手と対話するように、思考が整理され、アイデアが磨かれていく体験です。この「AIとの対話を通じたゴールの共創」こそが、シュンスケ式がもたらす最大の価値であり、単なるテクニックに留まらない「思想」と言われる所以です。

【実践】シュンスケ式プロンプトの使い方を3ステップで解説

シュンスケ式の使い方は非常にシンプルです。たった3つのステップで、誰でもAIとの協調的な対話を始めることができます。

ステップ1:初期テンプレートの入力

まず、ChatGPTに「これからシュンスケ式で対話を始めますよ」と伝えるための、おまじないのようなテンプレートを入力します。以下のテキストをコピーして、そのまま貼り付けてください。

私のニーズに合わせて、最高のChatGPTへのプロンプトを一緒に考えてください。以下のプロセスに従ってください。

1.  まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。
2.  私の入力に対して、3つのセクションを生成してください。
    ① 改訂されたプロンプト
    ② 提案
    ③ 質問
3.  このプロセスは、私が「完了」というまで継続してください。

ステップ2:最初のゴールを伝える

テンプレートを送信すると、AIが「何についてのプロンプトを作成しますか?」と尋ねてきます。ここで、あなたが達成したいゴールを、たとえ漠然としたものでも構わないので伝えてください。

(例)

  • 「AIを活用したマーケティングについてのブログ記事を書きたい」
  • 「新しいオンラインサービスのアイデアが欲しい」
  • 「転職活動で使う自己PR文を考えたい」

完璧な言葉である必要は全くありません。あなたの頭の中にあるイメージを、そのまま伝えることが重要です。

ステップ3:対話サイクルを回してプロンプトを育てる

あなたのゴールを受け取ると、AIは3つのセクションからなる応答を返してきます。このサイクルを繰り返すことで、プロンプトはどんどん具体的で質の高いものに進化していきます。

  • ① 改訂されたプロンプト (Revised Prompt)
    • 現時点での対話内容を反映した、最新版のプロンプトです。対話の進捗が可視化されます。
  • ② 提案 (Suggestions)
    • プロンプトをさらに良くするための、AIからの具体的な改善案です。
  • ③ 質問 (Questions)
    • あなたの意図をさらに明確にするため、AIがあなたに投げかける質問です。

あなたはAIからの「提案」を参考にしつつ、「質問」に答えるだけでOKです。この対話のキャッチボールを繰り返し、最終的に「① 改訂されたプロンプト」に満足できたら、「完了」と入力してプロセスを終了します。

具体的な対話例:「新しいマーケティング企画を考えたい」

では、実際にシュンスケ式を使うとどのような対話になるのか、具体例を見ていきましょう。

あなた(ステップ1):
(上記の初期テンプレートを貼り付ける)

ChatGPT:
承知いたしました。何についてのプロンプトを作成しますか?

あなた(ステップ2):
中小企業の認知度を上げるための、新しいSNSマーケティング企画についてのプロンプト

ChatGPT(最初の応答):

承知いたしました。SNSマーケティング企画のプロンプトを一緒に作成していきましょう。

① 改訂されたプロンプト:
中小企業の認知度を上げるための、新しいSNSマーケティング企画を立案してください。

② 提案:

  • ターゲットとなる顧客層(ペルソナ)を具体的に設定すると、より響く企画になります。
  • 予算感を設定すると、実現可能なアイデアに絞り込めます。

③ 質問:

  • 対象となる中小企業の業種は何ですか?
  • 主に利用したいSNSプラットフォーム(Instagram, X, TikTokなど)はありますか?
  • 企画のトーン(例:面白い系、真面目、感動系)についてご希望はありますか?

あなた(フィードバック):
業種は地域の小さなカフェです。Instagramを使いたいです。トーンは、お客様が参加したくなるような面白い系でお願いします。

ChatGPT(2回目の応答):

ありがとうございます。情報を更新しました。

① 改訂されたプロンプト:
あなたは経験豊富なSNSマーケターです。地域の小さなカフェを経営しており、Instagramを活用して認知度を上げたいと考えているオーナーを対象に、顧客が参加したくなるような面白いマーケティング企画を3つ提案してください。

② 提案:

  • 企画の成功を測るための具体的な指標(KPI例:フォロワー増加数、ハッシュタグ投稿数)を盛り込むと、より実践的なプロンプトになります。
  • カフェの「強み」や「ユニークな特徴」をプロンプトに加えると、独自性のある企画が生まれます。

③ 質問:

  • そのカフェには、看板メニューや特徴的な内装など、アピールできる強みはありますか?
  • 企画にかけられるおおよその月間予算はどのくらいですか?

このように、たった数回のやり取りで、最初の曖昧なゴールが、具体的で行動につながるレベルのプロンプトへと進化していくのが分かります。

シュンスケ式プロンプトのメリットとデメリット

この革新的な手法にも、得意なことと不得意なことがあります。その特性を理解し、適切に使い分けることが重要です。

メリットデメリット
初心者でも質の高い結果を得やすい時間がかかる
自分の思考が整理され、アイデアが深まる完全な自動化には不向き
創造的・探索的なタスクに非常に強い要件が明確な定型業務には非効率

シュンスケ式は、答えが一つではない、探索的なタスク、例えば新しい企画の立案、事業戦略の策定、クリエイティブな文章作成などで絶大な効果を発揮します。

一方で、メールの返信や議事録の要約など、目的と手順が明確な定型業務には、後述する深津式などのワンショットで完結するプロンプトの方が効率的です。

【徹底比較】シュンスケ式・深津式・七里式はどう違う?

プロンプト手法には、シュンスケ式の他に、構造化された指示で有名な「深津式」や、網羅的な定義で高品質な出力を目指す「七里式」があります。これらはどれが優れているというものではなく、目的によって使い分けるべきツールです。

ここでは、AIとの関係性という視点で、3つの違いを分かりやすく整理しました。

特徴項目シュンスケ式(ゴールシーク)深津式七里式
AIとの関係性相談役・パートナー有能な従業員超高精度な専門機器
中核思想対話による目標の共創構造化による効率的な実行網羅的定義による完全な制御
最適なタスクアイデア出し、戦略策定定型コンテンツ生成、業務自動化専門文書作成、品質保証
ユーザーの役割相談者マネージャーエンジニア
最大の長所柔軟性・思考が深まる効率性・再現性品質の安定性・網羅性
最大の短所時間がかかる探索的タスクに不向き複雑で労力がかかる
  • シュンスケ式
    「何をすべきか」がまだ曖昧な時に、AIと相談しながらゴールを探したい場合に最適です。
  • 深津式
    「何をすべきか」が明確で、AIに効率よく作業をこなしてほしい場合に最適です。
  • 七里式
    「何をすべきか」が明確で、かつ絶対に失敗が許されないミッションクリティカルなタスクで、AIを精密に制御したい場合に最適です。

【応用編】シュンスケ式と七里式を組み合わせるハイブリッドアプローチ

「生成AIの学校 飛翔」で学ぶ私たちにとって、最も強力なのはこれらの手法を組み合わせることです。特に、「発見のシュンスケ式」「実行の七里式」の組み合わせは、アイデアの質とアウトプットの品質を両立させる最強のアプローチと言えるでしょう。

  1. 【ステップ1】シュンスケ式でアイデアの解像度を上げる
    まずはシュンスケ式を用いて、AIとの対話を重ねます。プロジェクトの真の目的、ターゲットの人物像、盛り込むべき要素、アウトプットの方向性などを徹底的に洗い出し、最終的に洗練された「改訂されたプロンプト」を完成させます。
  2. 【ステップ2】七里式の「8+1の公式」で実行プロンプトを作成
    次に、シュンスケ式で明確になった要件を、七里式プロンプトのフレームワーク(前提条件、対象プロファイル、目的と目標など)に落とし込みます。これにより、発見した素晴らしいアイデアを、プロ品質で安定的に実行するための、網羅的で高精度な指示書が完成します。

このハイブリッドアプローチは、0から1を生み出す創造性と、1を100にする実行力を両立させる、まさにプロフェッショナルなAI活用術です。

まとめ:シュンスケ式プロンプトを使いこなし、AIを真の思考パートナーにしよう

今回は、AIとの対話を通じてゴールを共創する「シュンスケ式プロンプト」について解説しました。

シュンスケ式のポイント

  • 発想の転換: 自分がAIに質問するのではなく、AIに質問させる。
  • 新しい関係性: AIを「命令する相手」ではなく「共に考えるパートナー」と捉える。
  • 得意な領域: 答えのない創造的・探索的なタスクで真価を発揮する。

シュンスケ式プロンプトは、単なるテクニックではありません。それは、AIの能力を最大限に引き出し、同時に私たち自身の思考を深めてくれる、新しい時代の対話術です。

まずはこの記事で紹介したテンプレートを使って、あなたの漠然としたアイデアをChatGPTに投げかけてみてください。きっと、これまでとは違う、刺激的で生産的な対話が始まるはずです。

そして、もしあなたが「七里式」のような、より高度で専門的なプロンプトエンジニアリングの世界に興味を持ったなら、ぜひ「生成AIの学校 飛翔」の無料セミナーに参加してみてください。AIを使いこなし、未来を切り拓くための、さらなる知識と仲間があなたを待っています。

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