ロリポップ!でPHPを切り替える手順|戻せない条件と、崩れたときの戻し方

最終更新: 2026年10月26日

ロリポップ!のPHPは、ユーザー専用ページの「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」で、ドメインごとに変えられます。バージョンを選んで「変更」を押せば、5〜10分ほどで反映されます。

ただし、PHP 7.4より前のバージョンから上げると、元のバージョンに戻せない場合があります。 この記事では、切り替える前の準備、戻せない条件、画面が崩れたときの戻し方と原因の見つけ方を、ロリポップ!の公式マニュアルとお知らせに沿って説明します。

目次

結論: 切り替えは数分。戻せない条件だけ先に確かめる

「控える」から「戻せるか確認」の関門を通って「切り替え」「確かめる」へ進む流れを示した図

ロリポップ!のPHPの切り替えは、ユーザー専用ページの「PHP設定」だけで終わります。切り替える前に、今のバージョンが PHP 7.4より前(7.3以前)でないかを必ず確かめてください。 7.3以前から上げると、崩れても同じ画面で戻せない場合があるからです。

やること場所目安
今のバージョンを控えるWordPress の「サイトヘルス」、または「PHP設定」の画面1分
戻せる条件かを確かめる今のバージョンが PHP 7.4より前でないか1分
バックアップを取るプラグイン、またはファイルとデータベースの手動の保存10分〜
切り替えるユーザー専用ページ →「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」数分(反映まで5〜10分)
確かめるサイトヘルス、サイトの表示、管理画面、お問い合わせフォーム5〜10分
崩れたら戻す同じ「PHP設定」で元のバージョンを選ぶ(7.3以前からの場合を除く)数分

php2shell(2026年10月21日に公開されたPHPの脆弱性。CVE-2026-109618/109619)を受けて、ロリポップ!は2026年10月22日のお知らせで、PHP 8.2 以降への切り替えをお願いしています。経緯は「php2shell のあと、ロリポップ!では何が起きたか」で説明します。

切り替える前にやること3つ

「版を控える」「バックアップ」「本体・プラグイン更新」の3つの準備を、縦に積んだ段で示した図

切り替える前の準備は、今のバージョンを控えること、バックアップ、WordPress の更新の3つです。3つのうち、今のバージョンを控えることは省略しないでください。 ロリポップ!では、今のバージョンによって元に戻せるかが変わるからです。

今のバージョンを控える

WordPress の管理画面で「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」タブ →「サーバー」を開くと、今動いているPHPのバージョンが表示されます。ロリポップ!のユーザー専用ページの「PHP設定」の画面でも、ドメインごとに今のバージョンを確かめられます。

控えるのは「8.1」や「7.0」のようなバージョンの番号です。スマートフォンで画面を撮っておくと確実です。あわせて、使っているPHPの種類(CGI版・モジュール版・LiteSpeed版)も分かる範囲で控えます。公式マニュアルでは、エコノミーはCGI版、ハイスピードとエンタープライズはLiteSpeed版です。ライトとスタンダードはCGI版とモジュール版のどちらもあり、プランだけでは決まらないので、分からなければ保守を任せている会社に確かめてください。

バックアップを取る

バックアップは、切り替えたあとに不具合が出て、元に戻しても直らない場合や、戻せない場合に備えるものです。WordPress のファイルとデータベースの両方を取り、保存先にファイルが実際にあることを確かめてください。手順はWordPressバックアップの正しい方法で説明しています。

PHP 7.3以前から上げる場合は、元のバージョンに戻せないことがあるため、バックアップがいちばん大事な備えになります。

WordPress 本体・テーマ・プラグインを更新する

ロリポップ!のヘルプセンターは、PHPのバージョンを変えると機能の削除や仕様の変更でプログラムが正常に動かないことがあるとして、使っているプログラムの対応バージョンを作成元で確かめるよう案内しています。

先に WordPress 本体・テーマ・プラグインを最新にしておくと、切り替えで崩れる可能性を下げられます。更新ボタンを押しても失敗する場合は、WordPressが更新できない時の対処法を先にご覧ください。

ロリポップ!でPHPを切り替える手順

管理画面を模した無地の画面で、メニュー選択、ドメインの行のプルダウン、「変更」ボタン、反映を待つ時計の4段を番号で示した図

ロリポップ!の公式マニュアル「PHP設定」に沿った手順です(2026年10月時点のユーザー専用ページ)。

  1. ロリポップ!のユーザー専用ページにログインする
  2. 「サーバーの管理・設定」から「PHP設定」を開く
  3. 変更したいドメインのPHPバージョンを選ぶ
  4. 「変更」をクリックする
  5. 5〜10分ほど待ってから、サイトで確かめる

設定はドメインごとです。 同じ契約に複数のドメインがある場合は、切り替えたいサイトのドメインの行を選んでいるかを確かめてください。公式マニュアルによると、すべてのドメインに対して一括で設定することもできます。

2026年10月25日時点の一時停止の範囲

ロリポップ!は2026年10月24日から、予防措置として新規申し込みの受付と一部の機能を一時停止しています。2026年10月25日 1時35分の更新時点で、停止しているのは次の3つです。

  • 新規申し込み(無料お試しの申し込みを含む)
  • WordPress簡単引っ越し
  • WebDAV

同じお知らせは、契約中のサービスはこれまでどおり使え、ユーザー専用ページへのログインもできると書いています。PHP設定は停止の対象に挙がっていません。再開の時期は、ロリポップ!のお知らせで案内されます。

切り替わったかを確かめる

砂時計のあとに、切り替え後に見る4か所「トップ」「主要ページ」「管理画面」「フォーム」を空のチェック欄つきで並べた図

反映には5〜10分かかるので、待ってから WordPress のサイトヘルスで実際の番号を確かめてください。 サイトヘルスの「情報」→「サーバー」に、切り替え先のバージョンが表示されていれば反映されています。

番号を確かめたら、次の4か所を順に見ます。

  • トップページ:レイアウトの崩れ、画像の抜け、エラーの文字がないか
  • 主要なページ:会社概要やサービスのページなど、よく見られるページ
  • 管理画面:ログインできるか、ダッシュボードにエラーが出ていないか
  • お問い合わせフォーム:実際に送信して、受信できるか

外から見える範囲であれば、当サイトの無料WordPress脆弱性診断でも、PHPが php2shell の対象のバージョンかを確かめられます。ただし、多くのサーバーはPHPのバージョンを外部に見せない設定になっており、その場合は「PHPのバージョンは外部から確認できません(要確認)」と表示されます。

戻せない条件: PHP 7.4より前から上げるとき

一方通行の階段を上った先で、下りの段が消えていて、手前に守りの箱が置かれている様子を描いたイラスト

PHP 7.1未満のバージョンから上げた場合、元のバージョンには戻せません。 ロリポップ!の公式マニュアル「PHP設定」に書かれている条件です。

ヘルプセンターでも、PHP 7.1以下は今使っているなら引き続き使えるものの、ユーザー専用ページで新たに選ぶことはできないと案内しています。一度ほかのバージョンに変えると、選び直す方法がないということです。

今のバージョン切り替えたあとに戻せるか切り替える前にやること
7.0以前(7.1未満)戻せないバックアップを必ず取る。崩れたときは、新しいバージョンのまま原因を直すことになる
7.1戻せない(PHP 7.1以下は新たに選べないため)同上
7.2・7.3戻せない可能性が高い(下の「選べるバージョン」の一覧に入っていないため)「PHP設定」の画面で、今のバージョンが選択肢にあるかを確かめる。なければバックアップを必ず取る
7.4以降同じサーバーで選べるバージョンの中なら戻せる今のバージョンを控える

7.4以降でも、戻せるのは同じサーバーの「PHP設定」で選べるバージョンだけです。公式マニュアル「CGI、SSI、PHP、SENDMAILについて」によると、選べるバージョンはサーバー番号の形式によって次のように違います(2026年10月時点)。

サーバー番号の形式選べるPHPのバージョン
eco-xx/lit-xx/std-xx/spd-xx/ent-xx8.3/8.4/8.5
eco7xx・eco8xx/lit7xx・lit8xx/std7xx・std8xx/ent7xx・ent8xx7.4/8.0/8.1/8.2/8.3/8.4/8.5
ecoxxx/litxxx/stdxxx/spdxxx/entxxx7.4/8.0/8.1/8.2/8.3/8.4/8.5

PHP 7.3以前で動いている古いサイトは、テーマやプラグインも古いことが多く、新しいPHPで崩れる可能性が高くなります。自分で切り替えるのが不安な場合は、切り替える前に相談してください。

画面が崩れた・真っ白・500エラーのとき

崩れたブラウザ窓から「元に戻す」と、接続エラー時の「パスワード再設定」へ別々に分岐し、戻せない・直らない場合に「エラーを表示」へ進む対処図

表示が崩れたら、原因を探す前に、戻せる場合はまず元のバージョンに戻してください。 そのうえで、エラーの内容を表示させて原因を探します。

まず元のバージョンに戻す(7.4以降から切り替えた場合)

  1. ユーザー専用ページの「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」を開く
  2. 同じドメインで、控えておいた元のバージョンを選ぶ
  3. 「変更」をクリックする
  4. 5〜10分ほど待ち、サイトとサイトヘルスで元に戻ったことを確かめる

元のバージョンに戻して表示が直れば、原因は新しいPHPに対応していないプラグインかテーマである可能性が高いです。PHP 7.3以前から上げて戻せない場合は、次の「エラーの内容を表示させる」に進んでください。

エラーの内容を表示させる

ロリポップ!のヘルプセンター「500 Errorというエラーが発生します」は、PHPの「display_errors」を「On」にしてエラーの内容を確かめる方法を案内しています。手順は、PHPの種類によって違います。

PHPの種類エラーを表示させる方法
CGI版「PHP設定」で、エラーが出ているドメインの「php.ini」の「設定」を開き、「display_errors」を「On」にして「php.iniを設定する」をクリックする
モジュール版・LiteSpeed版php.ini は変更できないため、.htaccess に php_flag display_errors On を書き足す

エラーの文の中に、プラグインやテーマのフォルダ名(wp-content/plugins/プラグイン名 など)が出ていれば、それが原因の候補です。原因が分かったら、表示の設定は必ず元に戻してください。エラーの内容が誰にでも見える状態のままになるからです。

ヘルプセンターは、.htaccess 自体の書き間違いが原因の500エラーは、この方法では確かめられないとも書いています。

「データベース接続確立エラー」と出たとき

PHPを切り替えたあとに「データベース接続確立エラー」と表示される場合、ロリポップ!の公式マニュアルは、データベースのパスワード形式を「native_password形式」に変える必要があると案内しています。

  1. ユーザー専用ページの「サーバーの管理・設定」→「データベース」を開き、データベース一覧の「操作する」ボタンを押す
  2. ユーザー名の欄の「パスワード確認」ボタンで今のパスワードを表示し、メモする
  3. 「パスワードを再設定する」を押し、メモしたパスワードを入力して「パスワードを再設定する」ボタンを押す
  4. 確認画面で「OK」を押す

再設定で別のパスワードにした場合は、WordPress の設定ファイルも書き換えます。

  1. ロリポップ!FTP で WordPress の wp-config.php を開く
  2. 「現在の属性」が「400」なら「600」に変えて保存する
  3. MySQL のパスワード(DB_PASSWORD の行)を新しいパスワードに書き換えて保存する
  4. 属性を変えた場合は「400」に戻して保存する

wp-config.php は WordPress 全体の設定ファイルです。書き換える前にファイルを手元に保存しておき、パスワード以外の行は触らないでください。

どのバージョン・どの種類を選ぶか

「CGI版」「モジュール版」「LiteSpeed版」の3つの扉のうち、CGI版の扉だけに設定の歯車が付いている図

迷ったら、PHP 8.3 以上を選んでください。 WordPress の公式サイトは、推奨環境を「PHP 8.3以上」としています(2026年10月時点)。ロリポップ!も、php2shell のあとのお知らせで、開発元のサポートが続いている PHP 8.2 以降への切り替えをお願いしています。

バージョンPHP 公式のセキュリティサポート向いているサイト
8.52029年12月31日までテーマ・プラグインが新しく、更新が続いているサイト
8.42028年12月31日まで8.5 で動かないプラグインがあるサイト
8.32027年12月31日まで古めのプラグインを使っているサイト。まず 8.3 に上げて様子を見る
8.22026年12月31日まで新しく選ばない

7 系から上げる場合は、いきなり 8.5 にせず、まず 8.3 で表示を確かめると、崩れたときの原因を絞りやすくなります。PHPのバージョンアップの考え方は、WordPressのPHPバージョンアップ完全ガイドでも説明しています。

モジュール版・CGI版・LiteSpeed版の違い

ロリポップ!には、PHPの動かし方が3種類あり、契約しているプランによって使える種類が決まっています。いちばん大きな違いは、php.ini(PHPの細かい設定)を自分で変えられるかどうかです。

種類使えるプラン(公式マニュアル)php.ini の変更
CGI版エコノミー/ライト/スタンダードできる
モジュール版ライト(サーバー番号が litxxx の環境のみ)/スタンダードできない
LiteSpeed版ハイスピード/エンタープライズできない

php.ini を変えられないモジュール版・LiteSpeed版でエラーを表示させるときは、前の章のとおり .htaccess に書き足す方法を使います。

php2shell のあと、ロリポップ!では何が起きたか

明るみはじめた背景の前で、一度明かりを落としたサーバーの棚に、修正の板がはめ込まれて再び明かりがともっていく様子を描いたイラスト

ロリポップ!は、php2shell への対応として、2026年10月21日から22日にかけてメンテナンスを行いました。2026年10月22日の「経緯のご報告」によると、修正の適用が完了するまでの間、一部のサーバーでお客様のサイトの表示をサーバー単位で止め、10月22日 13時ごろに再開しています。

PHPのバージョンごとの対応

どのバージョンでも、ロリポップ!側で修正が適用されています。 ただし、PHP 8.1 以下への対策は、ロリポップ!自身が「応急的なもの」と書いています。

今のバージョンロリポップ!の対応(2026年10月22日の報告)その先の目安
8.2〜8.5PHPの開発元が公開した修正版(8.2.35/8.3.36/8.4.27/8.5.12)を適用8.2 は PHP 公式のサポートが2026年12月31日で終わるため、年内に 8.3 以上へ
7.4〜8.1開発元が提供した、サポート終了バージョン向けの修正コードを適用8.3 以上への切り替えを計画する
5.3〜7.3公式の修正がないため、公式の修正内容をもとにロリポップ!が修正を作成して適用7.3以前から上げると戻せない場合があるので、バックアップを取ってから早めに相談する

同じ報告によると、すべてのバージョンで「session.upload_progress」という機能が無効になっています。ロリポップ!は、サイトの表示やお問い合わせフォーム、ファイルのアップロードが正しく動くかを確かめるよう利用者にお願いしています。

ロリポップ!は、PHP 8.1 以下で今後見つかる脆弱性には、公式の修正が提供されない、またはロリポップ!で対応できない可能性があるとも書いています。8.1 以下のサイトは、急ぎではなくても、切り替えを計画に入れてください。各社の対応状況は、当サイトのphp2shell 対応ガイド(レンタルサーバー各社の対応状況)にまとめています。

エックスサーバーを使っている場合の手順は、エックスサーバーでPHPを切り替える手順をご覧ください。

よくある質問

小さな学習塾の教室の後ろの机で、50代の日本人女性が電話で担当者に相談しながら、ノートパソコンの画面を見ている様子

PHPを切り替えると、サイトは止まりますか?

切り替えの手順に、サイトを止める操作はありません。反映には5〜10分ほどかかり、テーマやプラグインが新しいPHPに対応していないと、反映した直後から画面が崩れたり、真っ白になったりします。

切り替えたあとで、元に戻せますか?

PHP 7.1未満から上げた場合は戻せません。 7.1〜7.3から上げた場合も、選び直せない可能性が高いです。7.4以降からの切り替えなら、同じ「PHP設定」で、そのサーバーで選べるバージョンの中から元のバージョンを選び直せます。

フォルダごとに別のバージョンにできますか?

ロリポップ!の「PHP設定」で選ぶのは、ドメインごとのバージョンです。フォルダごとに分けたい場合は、自分で設定を変える前に、保守を任せている会社に相談してください。

php2shell のために、今すぐ切り替える必要はありますか?

ロリポップ!は、すべてのバージョンに修正を適用したと報告しています。ただし、PHP 8.1 以下への対策は応急的なものなので、8.2 以降、できれば 8.3 以上への切り替えを計画してください。

自分で切り替えるのが不安です。頼めますか?

当サイトの「緊急対応パック」(55,000円・税込・WordPress 1サイト・共用レンタルサーバーが対象)で代行しています。バックアップ、修正済みのPHPへの切り替え、表示とお問い合わせフォームの動作確認、完了報告までを行います。切り替えで動かなくなったテーマ・プラグインの改修は、別途お見積りです。

まとめ: 控えて、確かめて、切り替える。崩れたら戻すか、原因を表示させる

朝の明るい整骨院の受付で、30代の日本人男性スタッフがタブレットで予約を確かめながら、笑顔で開院の準備をしている様子

ロリポップ!のPHPの切り替えは、ユーザー専用ページの「PHP設定」で数分で終わります。大事なのは、切り替える前に今のバージョンを控えて PHP 7.4より前でないかを確かめること、反映を待ってサイトヘルスと画面で確かめること、崩れたら戻すか、display_errors でエラーの内容を表示させて原因を探すことです。

  • 今の自分のサイトのPHPが php2shell の対象かを確かめたい方は、無料WordPress脆弱性診断をお使いください
  • 切り替えを任せたい方には、緊急対応パック(55,000円・税込)をご用意しています
  • 切り替えで画面が崩れて戻せない、原因が分からないという場合は、お問い合わせからご相談ください

出典(2026年10月26日 確認)

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この記事を書いた人

Spyral(スパイラル)/「サイトの主治医」運営

2011年創業、東京都八王子市。情報セキュリティコンサルティング会社でシニアコンサルタントを務めた後に独立し、中小企業のWEB集客・サイト運用を14年支援。ゼロトラスト・セキュリティの研究(Zero Trust Resilience Lab)と現場経験をもとに、WordPress保守・脆弱性診断サービス「サイトの主治医」を運営しています。運営者情報 →

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