はじめに:なぜ「一次情報」の収集が生存戦略になるのか
日々進化するサイバー攻撃の手口に対し、情シス担当者は常に最新の防御策を講じる必要があります。しかし、ネット上には古い情報や、不安を煽って製品を売ろうとする不正確な記事も溢れています。
組織を守るための「生存戦略」として最も重要なのは、「信頼できる一次情報(ソース)」にあたることです。
本記事では、ZTR Labが参照している、国内・海外の公的機関や信頼できるセキュリティ組織の公式サイトを10個厳選しました。これらをブックマークし、定期的にチェックすることで、あなたのセキュリティ判断はより強固なものになるでしょう。
国内の重要セキュリティ機関・組織(まずはここを押さえる)

日本の組織として活動する以上、国内の法規制や日本語でのインシデント情報は必須です。以下の3つは基本中の基本と言えます。
1. IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
日本のIT政策やセキュリティ対策の実務を担う最重要機関です。
2. JPCERT/CC (JPCERTコーディネーションセンター)
日本国内のセキュリティインシデント(事故)の報告受付や、対応の調整を行う組織です。
3. NISC 内閣サイバーセキュリティセンター
日本政府のサイバーセキュリティ戦略を立案・決定する内閣官房の組織です。
海外の標準化団体・政府機関(ゼロトラストの源流)

サイバーセキュリティのトレンドは海外(特に米国)から始まります。特に「ゼロトラスト」を深く理解するには、本家のドキュメントが不可欠です。
4. NIST (米国国立標準技術研究所)
ゼロトラスト・セキュリティを語る上で避けて通れないのがNISTです。
5. CISA (米国サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁)
米国の重要インフラを守るための政府機関であり、実践的な技術情報を発信しています。
実務で使えるガイドライン・脆弱性データ

日々の運用や、経営層への報告・説明責任を果たすために役立つ国内サイトです。
6. 経済産業省(サイバーセキュリティ経営ガイドライン)
技術的な詳細よりも、「企業経営としてどう取り組むべきか」がまとめられています。
7. 警視庁 サイバー警察局
犯罪捜査の観点から、サイバー攻撃の実態を発信しています。
8. JVN (Japan Vulnerability Notes)
日本で使用されているソフトウェアなどの脆弱性関連情報とその対策情報を提供するポータルサイトです。
プラットフォーマーの公式情報(実装の参考に)

概念だけでなく、実際にシステムを組む際に参考になるのが、ゼロトラストモデルを牽引する巨大プラットフォーマーの情報です。
9. Google Cloud (BeyondCorp)
Googleが自社で実践し、ゼロトラストという概念を世界に広めるきっかけとなったモデル「BeyondCorp」の公式サイトです。
10. Microsoft Security (ゼロトラスト)
多くの企業がWindows環境を利用しているため、Microsoftの提唱するゼロトラストモデルは実質的な標準(デファクトスタンダード)となり得ます。
まとめ:信頼できる情報源で強固なセキュリティ戦略を
セキュリティ対策において、「何を知っているか」は「誰から聞いたか」と同じくらい重要です。
今回ご紹介した10サイトは、いずれも国の機関や世界的な標準を作っている組織による「一次情報」です。これらを定期的にチェックすることで、フェイクニュースや恐怖煽り商法に惑わされることなく、自社の環境に最適な「生存戦略」を立案できるようになります。
当サイト「ZTR Lab」でも、これらの信頼できる情報をベースに、より実践的で噛み砕いた解説(実装ガイドやケーススタディ)を発信していきます。ぜひ合わせてご活用ください。