【PR】本記事には、データ復旧サービス(デジタルデータリカバリー)へのアフィリエイト広告のリンクを含みます。
会社のNAS・RAIDのデータ復旧は、搭載しているHDDの台数と障害の重さで料金が決まり、公開価格でも数万円から数十万円まで幅があります。
台数別の料金表を税込で公開している3社(アドバンスデザイン・バッファロー・ロジテック)では、HDD2台構成の軽い障害でも最低額が88,000円〜154,000円です。ランサムウェア被害の料金を公開している業者は、確認した範囲では見つかりませんでした。本記事では、業者の公開価格を並べ、見積もりで確かめる点をまとめます。
データ復旧の料金はどう決まるか

データ復旧の料金は、障害の重さ・機器の台数・料金の決まり方の3つでほぼ決まります。
- 障害の重さ:ファイルの削除や設定の破損などの論理障害より、部品が壊れた物理障害のほうが高くなります。最も重い障害の扱いは業者によって分かれ、アドバンスデザイン・バッファロー・ロジテックなどは別途見積り、データレスキューセンター・LIVEDATAなどは最も重いレベルにも価格を示しています。
- 機器の台数:NAS・RAID・サーバーは、搭載しているHDDの台数ごとに料金が上がります。数え方は業者によって違い、「搭載HDDの台数」「2台構成まで/4本構成まで」「1本あたり×本数」などがあります。
- 料金の決まり方:復旧できたときだけ払う成功報酬制、障害レベルごとの固定料金、診断の結果で1台ごとに出す個別見積もりがあります。
日本データ復旧協会(DRAJ)のガイドラインは、作業料は対象が多様なため「統一的な料金の設定は困難なのが実情」としています。同じガイドラインは、診断料と作業料を、復旧できた場合とできなかった場合に分けて事前に確認するよう勧めています。
NAS・RAID・サーバーの公開価格(台数×障害レベル)

NAS・RAIDの料金表を公開している業者は、確認した範囲で6社でした。 いずれも2026年10月3日時点の公式ページの表記で、「〜」が付いたものは最低価格です。
| 業者 | 料金の決まり方 | HDD2台構成の例 | HDD4台構成の例 | 税区分 |
|---|---|---|---|---|
| アドバンスデザイン | 成功報酬制。搭載HDD台数×障害レベル | 論理障害(軽度・中度)88,000円〜/物理障害(中度)220,000円〜 | 論理障害(軽度・中度)165,000円〜/物理障害(中度)330,000円〜 | 税込 |
| バッファロー(同社NAS) | 障害レベルごとの固定料金 | 論理障害(軽度)132,000円/物理障害(中度)330,000円 | 論理障害(軽度)247,500円/物理障害(中度)495,000円 | 税込 |
| ロジテックINAソリューションズ | 障害区分ごとの定額制 | 簡易障害 154,000円/中度障害 308,000円 | 簡易障害 308,000円/中度障害 506,000円 | 税込 |
| NECフィールディング | 有料の調査のあと見積もり | RAID0・RAID1 220,000円 | RAID5 358,000円〜 | 税別 |
| LIVEDATA | 障害の内容と容量で算出 | NAS(RAID構成。台数の指定なし)LV1 軽度 99,000円〜/LV4 複合 264,000円〜 | RAIDサーバー(HDD×4)220,000円〜 | 料金ページに表記なし |
| くまなんピーシーネット | 容量×処置レベル×本数 | 簡易処置 1本あたり55,000円(〜500GB)〜154,000円(〜10TB)×本数 | 同左 | 税込 |
台数が増えたときの加算も公開されています。
- バッファローは、5本以上は4ドライブの価格に1本あたり82,500円(税込)を加算します。
- ロジテックは、5本目から1台あたり104,500円(税込)を加算します。
- NECフィールディングは、物理障害を伴う場合に1台につき220,000円(税別)を加算します。
料金表を公開していない業者もあります。デジタルデータリカバリー(PR)は、初期診断(無料)の結果に基づき1台ごとに個別で見積もるとし、一律の料金表は載せていません。料金が高くなりやすい例として、RAID・サーバーなどの複数台・複雑な構成を挙げています。
エーワンデータは「サーバーやNASなどもHDDまたはSSDの料金」とし、AOSデータ復旧サービスセンターは全体の最低価格(35,530円〜、税込・納品媒体費別)だけを示しています。
NASが動かないときに業者へ出す前に確かめることはNASが起動しないときの対処法、サーバーの場合はサーバーのデータ復旧方法で解説しています。
PC・単体HDDの公開価格(参考)

PCや外付けHDD 1台なら、公開価格の最低額は2万円台〜6万円台です。 法人でも、社員のPCや外付けHDDだけが壊れた場合はこちらの料金になります。
| 業者 | 公開価格の例 | 税区分・条件 |
|---|---|---|
| データレスキューセンター | レベル1 21,780円〜38,280円 | 税込。PC内蔵HDD・外付けHDD・シングルNASで復旧データ量160GB以内(RAIDを除く) |
| アドバンスデザイン | PC・外付けHDD 論理障害 33,000円〜 | 税込 |
| バッファロー | 外付けHDD 物理障害(簡易)33,000円 | 税込 |
| エーワンデータ | HDD/SSD 論理障害 35,200円〜/物理障害 94,600円〜 | 税込 |
| AOSデータ復旧サービスセンター | 35,530円〜 | 税込・納品媒体費別 |
| PCエコサービス | 1台 43,780円 | 税込。WEB申込限定。複数台は台数分 |
| LIVEDATA | HDD 66,000円〜 | トップページは税込の表記 |
業者ごとの手続き(NDA・出張・請求書払い)や認証まで含めた選び方は、データ復旧業者おすすめ7社の比較にまとめています。
見積もりで追加になりやすい費用

表の価格のほかに、特急料金・有料の診断・納品用メディア・送料がかかることがあります。 公式ページに書かれている例を並べます。
| 費用 | 公式ページの記載の例 |
|---|---|
| 特急・緊急の割増 | バッファロー:緊急復旧サービスは通常料金の30%増し/AOS:特急は復旧費用の20%/エーワンデータ:休日も作業を続ける緊急サービスは標準の3割増/データレスキューセンター:エクスプレス20%アップ、スーパーエクスプレス40%アップ |
| 有料になる診断・調査 | アドバンスデザイン:オンサイト復旧の初期診断に係る実作業料/エーワンデータ:仮想環境や一度に9台以上のHDDを調査する場合/くまなんピーシーネット:RAIDは6本以上で本数×5,500円/NECフィールディング:調査費が有料(HDD1台あたり)/バッファロー:大型のサーバーや診断対象のメディアが多い場合などに初期診断料が発生することがある |
| 納品用メディア | AOS:納品媒体費は別/PCエコサービス:DVD-Rを超える場合は外付けHDDを販売(1TB 16,500円〜、税込)/デジタルデータリカバリー:納品用メディアの購入は別料金 |
| 送料 | バッファロー・エーワンデータ・ロジテック:依頼時の送料は依頼者の負担/PCエコサービス:往復送料は依頼者の負担 |
| 出張・オンサイト | バッファロー:復旧費用とは別に訪問・初期診断費用/LIVEDATA:出張費無料で、復旧できなければ出張費・作業費はかからない/デジタルデータリカバリー:法人は出張費・診断費が無料(クローン作成などの作業が必要な場合は費用が発生することがある) |
見積もりのあとに金額が上がらないと明記している業者もあります。バッファローは「復旧作業後に追加料金は発生いたしません」、デジタルデータリカバリーは「減額される事はあっても高くなる事はございません」と書いています。
ランサムウェア被害の復旧費用

ランサムウェアで暗号化されたデータの復旧料金を公開している業者は、2026年10月3日時点で確認できませんでした。 確認した13社の公式ページでの扱いは次のとおりです。
| 業者 | ランサムウェアの扱い(公式ページの記載) |
|---|---|
| アドバンスデザイン | 「ランサムウェアに感染してしまった」を論理障害(重度)の例に挙げ、料金は「別途見積り」 |
| AOSデータ復旧サービスセンター | 暗号化済みデータそのものの復号は原則対応不可。暗号化前のデータが残っている場合など、限定的に対応できるケースがある |
| デジタルデータリカバリー | ランサムウェアの専用窓口があり、初動対応から復旧・調査・再発防止までを一気通貫で行うと記載。料金の記載なし |
| PCエコサービス | ランサムウェア等を含むウイルス感染は「現在未対応」 |
| LIVEDATA | 暗号化されたHDD・NAS・サーバーは別途見積り |
| バッファロー | バッファロー商品以外の場合、データが暗号化されていると復旧できないことがある |
| アイフォレンセ日本データ復旧研究所 | ランサムウェアによるデータ消失事案への対応を掲げているが、料金表は非公開 |
| エーワンデータ、ロジテック、NECフィールディング、くまなんピーシーネット、データレスキューセンター、特急データ復旧ウィンゲット | 料金ページにランサムウェアの区分・料金の記載なし |
ランサムウェアの被害では、データ復旧の料金のほかに、侵入経路を調べる調査の費用もかかります。警察庁の統計では、2025年に被害を受けて費用を回答した組織の5割超で、調査費用の総額が1,000万円以上でした。これはデータ復旧業者の料金ではありません。
感染に気づいたときの手順はランサムウェア感染時の初動ガイド、身代金を要求されたときの判断はランサムウェアの身代金は払うべき?で解説しています。
見積もりで確かめる5つのこと

見積もりを受けたら、総額と「復旧できなかったときの費用」を必ず確かめてください。 DRAJのガイドラインと各社の公式ページの記載をもとに、5つにまとめました。
- 総額:復旧費のほかに、特急料金・診断料・納品用メディア・送料・出張費が含まれているか。
- 成功の定義:何が戻れば「成功」になるのか。エーワンデータのように、復旧できるファイルの一覧を先に示す業者もあります。
- 復旧できなかったときの費用:診断料と作業料を、成功した場合と不成功の場合に分けて確かめる。DRAJは、法人の場合は状況によって高額な診断費がかかることもあり得るとしています。
- キャンセルの条件:見積もりを見て断ったときに、費用や返送料がかかるか。
- ほかの業者との比較:DRAJのガイドラインは、1社だけでなく他社にも相談して比べることを勧めています。
DRAJは、ランサムウェアで混乱している状況につけ込み、あらゆる暗号化状態でも復号できるかのようにほのめかす勧誘に注意するよう呼びかけています。国民生活センターの紛争解決(ADR)でも、復旧の可否にかかわらず作業費を払う契約で約12万7000円を払ったのに復旧できなかった個人の事案があり、和解で全額が返金されました。
よくある質問

- Qデータ復旧はなぜ高いのですか?
- A
壊れた部品の交換や、RAIDの構成を組み直す解析に、専用の設備と時間がかかるためです。DRAJのガイドラインも、作業料は対象が多様で統一的な料金の設定は難しいとしています。
- QNASの料金は何台分で計算されますか?
- A
搭載しているHDDの台数で計算する業者が多く、数え方は業者ごとに違います。たとえばアドバンスデザインは搭載HDDの台数別、ロジテックは「2台構成まで/4本構成まで」、PCエコサービスはストレージ1台ごとの料金を台数分かけます。
- Q成功報酬なら、復旧できなければ0円ですか?
- A
業者と条件によります。成功報酬制でも、症状によって作業費がかかる場合があると書いている業者や、送料が依頼者の負担になる業者があります。見積もりの段階で、復旧できなかったときの費用を確かめてください。
- Qランサムウェアで暗号化されたデータの復旧はいくらですか?
- A
料金を公開している業者は、2026年10月3日時点で確認できませんでした。アドバンスデザインは「別途見積り」、AOSデータ復旧サービスセンターは暗号化済みデータの復号を原則対応不可としているため、対応できるかどうかから確かめる必要があります。
- Q見積もりは何社に頼めばいいですか?
- A
DRAJのガイドラインは、1社だけでなく他社にも相談して比べることを勧めています。料金の決まり方や、復旧できなかったときの費用は業者ごとに違うため、2社以上で比べると判断しやすくなります。
まとめ

会社のNAS・RAID・サーバーのデータ復旧は、次の3点で費用の見通しを立ててください。
- 台数と障害の重さ:公開価格では、HDD2台構成の軽い障害で最低88,000円〜154,000円(税込の3社)、4台構成の中度の障害では50万円前後の例もあります(バッファローの物理障害〈中度〉495,000円、ロジテックの中度障害506,000円)。
- 追加費用:特急料金・有料の診断・納品用メディア・送料・出張費を総額に含めて比べる。
- ランサムウェア:確認した13社には料金を公開している業者はなく、対応できるかどうかを含めて見積もりで確かめる。
業者の選び方はデータ復旧業者おすすめ7社の比較で、次に同じことが起きないための備えはバックアップの3-2-1ルールと中小企業のランサムウェア対策チェックリストで解説しています。
出典(2026年10月3日確認)
データ復旧業者の公式ページ
- アドバンスデザイン「データ復旧料金」 https://www.a-d.co.jp/datarecovery/price/ /法人のお客様 https://www.a-d.co.jp/datarecovery/hojin_top/
- バッファロー「対応メディアと料金」 https://www.buffalo.jp/recovery/product.html /オンサイト https://www.buffalo.jp/recovery/onsite.html /FAQ https://www.buffalo.jp/recovery/faq.html
- ロジテックINAソリューションズ「NAS/RAID/サーバのデータ復旧」 https://www.logitec.co.jp/data_recovery/server/
- NECフィールディング「HDDデータ復旧サービス」 https://www.fielding.co.jp/service/maintenance/hdd_recovery/
- LIVEDATA「料金」 https://www.livedata.jp/service/prices.html /トップ https://www.livedata.jp/ /出張 https://www.livedata.jp/raid/onsite-recovery.html
- くまなんピーシーネット「RAIDの料金」 https://www.kumanan-pcnet.co.jp/raid/price.php
- データレスキューセンター「データ復旧の料金」 https://www.rescue-center.jp/price/
- AOSデータ復旧サービスセンター「料金」 https://www.data119.jp/price/ /特急 https://www.data119.jp/service/express/ /出張 https://www.data119.jp/service/onsite/
- エーワンデータ「料金」 https://www.a1d.co.jp/service/price/ /緊急 https://www.a1d.co.jp/service/emergency/ /送料 https://www.a1d.co.jp/service/forward/
- デジタルデータリカバリー「料金」 https://www.ino-inc.com/service/reasonable.php /法人 https://www.ino-inc.com/hojin01/ /ランサムウェア https://www.ino-inc.com/lp/ransom/
- PCエコサービス「料金」 https://www.pceco.info/price.html /Q&A https://www.pceco.info/qa.html
- 特急データ復旧ウィンゲット「サービス」 https://www.60min-data.com/service/
- アイフォレンセ日本データ復旧研究所「サービス料金」 https://daillo.com/service-price/
業界団体・公的機関
- 日本データ復旧協会(DRAJ)「データ復旧サービスのガイドライン-『データ復旧率』表記等に関して-(第1版)」(2022年8月1日) https://www.draj.or.jp/guideline/
- DRAJ「データ復旧サービスのトラブルにあわれた方」 https://www.draj.or.jp/rescue/
- 国民生活センター「国民生活センターADRの実施状況と結果概要について(令和6年度第2回)」(2024年10月9日) https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20241009_1.html
- 警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月) https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R7/R07_cyber_jousei.pdf

