感染したかも?まずここを読む

データ復旧業者おすすめ7社を比較|法人が失敗しない選び方

停止したNASの前で電話で復旧業者に相談する社員証を下げたIT担当者(暗いサーバールーム・文字なし) ランサムウェア初動・復旧

【PR】本記事にはアフィリエイトリンク(デジタルデータリカバリー)を含みます。掲載順は五十音順で、評価は各社の公式情報に基づきます。

会社のNAS・サーバーのデータ復旧業者は、①料金の決まり方(成功報酬・固定料金・上限)、②法人の手続き(NDA・出張・請求書払い)、③情報セキュリティの3点で選びます。夜間・休日にすぐ相談したいなら24時間受付の業者、費用を先に固めたいなら固定料金や上限を公開している業者が候補です。

この記事では、7社の公式サイトに書かれている情報だけを、同じ物差しで並べました。各社の情報は2026年9月26日時点のものです。

本記事は、会社のNAS・ファイルサーバー・業務用PCを前提にしています。スマホや個人の写真の復旧を探している方は、比較表の下の注記で、スマホの受付を公式ページで確認できた業者を見てください。

ランサムウェア被害の全体像と初動の流れは、ランサムウェア感染時の初動ガイドでまとめています。

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  1. 結論:状況別のおすすめ早見表
    1. 状況別の早見表
    2. この記事の比較方法(選定基準・掲載順・PR)
  2. 業者に連絡する前にやってはいけないこと(NAS・サーバー)
    1. 再起動や電源のオン・オフを繰り返さない
    2. RAIDの再構築・初期化・ディスクの差し替えをしない
    3. 原因がわからないまま復元ソフトを使わない
    4. ランサムウェアが疑われるときは「隔離する・電源は切らない」
  3. データ復旧業者の選び方|法人が確認したい7つの基準
    1. 1. 料金の決まり方
    2. 2. 対応機器とRAID・NAS・サーバーの受付
    3. 3. 情報セキュリティ
    4. 4. 法人の手続き(NDA・請求書払い・出張)
    5. 5. 受付時間とスピード
    6. 6. 業界団体(DRAJ)の加盟状況
    7. 7. 「復旧率」の数字の読み方
  4. データ復旧業者おすすめ7社の比較表
    1. 表1:料金とスピード
    2. 表2:法人対応とセキュリティ
  5. 各社の特徴(掲載は五十音順)
    1. アドバンスデザイン
    2. AOSデータ復旧サービスセンター
    3. エーワンデータ
    4. デジタルデータリカバリー【PR】
    5. バッファロー
    6. PCエコサービス
    7. LIVEDATA
  6. 料金の目安と見積もりの見方
    1. NAS・RAIDの料金を公開しているか
    2. 見積もりで確認すること
    3. 問い合わせ時の質問リスト
  7. ランサムウェアで暗号化された場合はどうする?
    1. バックアップがあっても戻らないことが多い
    2. 費用と期間の目安
    3. データ復旧業者・フォレンジック調査・警察の違い
  8. 悪質なデータ復旧業者の見分け方と相談先
    1. よくあるトラブルの手口
    2. トラブルになったときの相談先
  9. よくある質問
  10. まとめ:2〜3社に同じ質問をして、決裁の材料をそろえる
  11. 出典一覧(確認日:すべて2026年9月26日)

結論:状況別のおすすめ早見表

分かれ道の標識の前で、どの業者に相談するか考えるIT担当者

候補は、いまの状況で変わります。下の表で当てはまる行を探し、2〜3社に絞ってから問い合わせてください。

状況別の早見表

いまの状況候補(五十音順)理由(公式サイトの記載)
夜間・休日にすぐ相談したいAOSデータ復旧サービスセンター/エーワンデータ/デジタルデータリカバリー(PR)AOSは「24時間365日受付体制」。エーワンデータは電話相談を24時間受付。デジタルデータリカバリーは電話受付24時間365日、来社受付も毎日9:30〜20:30
機器を社外に出せず、出張診断が要るデジタルデータリカバリー(PR)/LIVEDATA(ほかにアドバンスデザイン、AOS、エーワンデータ、バッファローも受付あり)デジタルデータリカバリーは全国どこでも出張診断に対応し、出張費・診断費は無料(診断費は原則無料。クローン作成などの作業が必要な場合は費用が発生することがあり、費用は事前に案内するとしている)。LIVEDATAは出張費無料で、復旧できない場合は出張費・作業費がかからない(対象はHDD3台以上のサーバー・NAS等)
ランサムウェア被害も含めて相談したいアドバンスデザイン/AOSデータ復旧サービスセンター/デジタルデータリカバリー(PR)アドバンスデザインは料金表で「ランサムウェアに感染してしまった」を論理障害(重度)の例に挙げている。AOSは暗号化済みデータそのものの復号は原則対応不可とし、暗号化前のデータが残っている場合など限定的に対応できるケースがあると記載。デジタルデータリカバリーは「ランサムウェアデータ復旧相談窓口」のページがあり、初動対応から復旧・調査・再発防止までを一気通貫で行うと記載
NAS・RAIDの費用を料金表で先に確かめたいアドバンスデザイン/バッファロー/LIVEDATAアドバンスデザインはHDDの台数別(1〜4台)の料金表を公開。バッファローは記録メディアと障害レベルで決まる一律固定料金で、復旧作業後に追加料金は発生しないと記載。LIVEDATAはNAS(RAID構成)の障害レベル別の料金表を公開
費用の上限を先に知っておきたいLIVEDATAHDD(2TBまで)は料金表に「最大275,000円」と記載。問い合わせの段階で上限設定もできると記載
業界団体(DRAJ)の加盟を重視するアドバンスデザイン/エーワンデータ/バッファロー日本データ復旧協会(DRAJ)の会員一覧に掲載(アドバンスデザインとエーワンデータは常任理事企業、バッファローは理事企業)
単体のHDD・SSDを低コストで直したいPCエコサービスストレージ1台につき定額39,800円(税込43,780円)、Web申込限定。論理障害・物理障害・容量にかかわらず同額

※当サイトからの注意:ランサムウェアで暗号化されたデータは、どの業者に頼んでも戻る保証はありません(本記事の「ランサムウェアで暗号化された場合はどうする?」参照)。

この記事の比較方法(選定基準・掲載順・PR)

  • 比べた7社:2026年9月26日に「データ復旧 業者 おすすめ」で検索した上位記事で繰り返し紹介されていた業者のうち、RAID・NAS・サーバーの受付を公式サイトに載せている7社です。
  • 掲載順:五十音順です。順位ではありません。
  • 情報の出どころ:すべて各社の公式ページです(確認日:2026年9月26日)。公式サイトで確認できなかった項目は「記載なし」「非公開」と書き、推測で埋めていません。
  • PR関係:本記事でアフィリエイトリンクを貼っているのは、デジタルデータリカバリーの1社だけです。
  • 当サイトの利用経験:当サイトは7社のいずれにも復旧を依頼したことがありません。そのため、復旧の品質や対応の良し悪しは評価していません。比べているのは、公式に書かれている条件です。
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業者に連絡する前にやってはいけないこと(NAS・サーバー)

赤い警告灯が点いたNASのディスクに手を伸ばしかけて止める手元

データが読めなくなったNAS・サーバーは、業者に相談するまで触らないでください。 自分で操作を重ねるほど、復旧できるはずのデータが戻らなくなることがあります。

デジタルデータリカバリーは公式サイトで「『いつもと違う』と感じたら操作を止め、通電を控えたうえで、専門家へご相談ください」と呼びかけています。エーワンデータも、NASにつながらないときの「避けるべき行動」を具体的に挙げています。以下はその要点です。

再起動や電源のオン・オフを繰り返さない

エーワンデータは、HDDが物理的に故障している場合は「通電するだけで状態が悪化することがあります」と説明しています。異音がするHDDでは、電源を入れるたびに内部が傷つくおそれがあるとしています。

RAIDの再構築・初期化・ディスクの差し替えをしない

RAIDの管理画面が勧める「再構築(リビルド)」や「初期化」も、原因がわかるまでは実行しないでください。

  • エーワンデータは「RAIDアレイが消えたまま初期化や再構築を実行すると、構成情報が上書きされてデータ復旧が困難になる場合があります」と説明し、HDDの順番の入れ替えや別スロットへの差し替えも避けるよう書いています。
  • LIVEDATAは、ディスクの交換やRAIDの再設定を行うと「ディスク内のデータコードが書き換わってしまい、元には戻せなくなります」と説明しています。

原因がわからないまま復元ソフトを使わない

エーワンデータは、NASで避けるべき行動の一つに「データ復旧ソフトを原因不明のまま使用する」を挙げています。障害のあるディスクへ新しくデータを書き込むことも避けてください。

ランサムウェアが疑われるときは「隔離する・電源は切らない」

ランサムウェアの場合は、故障とは扱いが逆になる点に注意してください。警察庁は、感染したパソコン等のLANケーブルを抜く・無線をオフにするなどしてネットワークから隔離し、「パソコンやネットワーク機器等の電源は落とさないでください」と案内しています。感染原因の調査に必要なログが消えることがあるためです。

NASが起動しないときの確認手順はNASの記事、サーバーの場合はサーバーのデータ復旧の記事で詳しく扱います。

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データ復旧業者の選び方|法人が確認したい7つの基準

データ復旧業者を選ぶ7つの基準(料金・機器・認証・手続き・速さ・団体・復旧率)を並べた図解

法人が業者を選ぶときは、次の7点を同じ質問で各社に確かめます。1社だけの説明で決めないことが、失敗を防ぐいちばんの方法です。

1. 料金の決まり方

「成功報酬」と書いてあっても、何が成功かは業者ごとに違います。 見積もりの前に、成功の定義と、成功しなくてもかかる費用を確かめてください。

料金の決まり方は、大きく3つに分かれます。

決まり方中身7社の例
診断後に個別見積もり(成功報酬)機器を診断してから金額が決まる。希望データが戻らなければ復旧費はかからないアドバンスデザイン、AOS、エーワンデータ、デジタルデータリカバリー、LIVEDATA
障害レベル別の固定料金記録メディアの種類と障害レベルで金額が決まっているバッファロー
1台ごとの定額障害の種類や容量にかかわらず同額PCエコサービス

「成功」の決め方の例:

  • エーワンデータは、無料調査で「復旧できるファイルリスト」を示し、そのリストのデータが復旧できたら成功としています。
  • デジタルデータリカバリーは、「どのデータが復旧できたら成功とするか」を客の希望に合わせて設定できるとしています。
  • LIVEDATAは、申し込み時に指定した希望データが復旧できたかどうかで成功報酬を判断するとしています。

成功しなくても費用がかかる場合の例:

  • デジタルデータリカバリーは「原則、成功報酬制の料金体系となっておりますが、症状によっては別途作業費を頂戴する場合がございます」と記載し、その場合は着手前に説明すると書いています。
  • アドバンスデザインは、オンサイトでの復旧や複数メディアの依頼で調査に伴う作業が発生する場合は、別途見積もりを出すとしています。
  • 納品用のメディア代や送料は、別料金の業者があります(AOS、PCエコサービスなど。詳しくは比較表)。

2. 対応機器とRAID・NAS・サーバーの受付

7社とも、RAID・NAS・サーバーの受付を公式サイトに載せています。違いが出るのは料金の数え方です。

  • PCエコサービスの定額は「ストレージ1台につき」で、RAID・NASなどストレージが複数台の場合は台数分の料金がかかります。
  • アドバンスデザインとバッファローは、搭載HDDの台数ごとに料金表を分けています。

NASでよくある症状と、業者に出す前の確認はNASの記事で扱います。

3. 情報セキュリティ

社外に機器を預けるなら、情報セキュリティの認証と機密保持の取り決めを必ず確認してください。 業務データや個人情報が入った機器を、第三者が扱うことになるためです。

  • ISMS(ISO/IEC 27001):組織全体の情報セキュリティ管理の認証です。7社のうち、アドバンスデザイン、AOS、エーワンデータ、デジタルデータリカバリーが公式サイトで取得を記載しています。
  • プライバシーマーク:個人情報の取り扱いに関する認証です。デジタルデータリカバリーとLIVEDATAが取得を記載しています。
  • 2026年9月26日時点で、バッファローはデータ復旧サービスのページに、PCエコサービスは「情報セキュリティー」のページに、これらの認証の記載を確認できませんでした。
  • 認証の記載がない業者も、独自の管理体制を公開している場合があります。たとえばPCエコサービスは、監視カメラやICカードでの入室管理などを「情報セキュリティー」のページで説明しています。

4. 法人の手続き(NDA・請求書払い・出張)

社内決裁で必要になるのは、NDA(機密保持契約)、見積書・請求書、支払い方法、出張の可否です。7社とも、NDAや機密保持の書類には何らかの形で対応しています。差が出るのは次の2点です。

  • 後払い(請求書払い)の条件:一般の法人でも後払いを相談できる業者と、公共性の高い団体に限る業者、前払いのみの業者があります。
  • 出張の費用:出張費や現地での診断費が無料の業者と、有償の業者があります。

各社の条件は、後の比較表(表2)にまとめました。

5. 受付時間とスピード

受付時間は、24時間受付(AOS、エーワンデータの電話、デジタルデータリカバリーの電話、LIVEDATAのメール)、平日の夜まで(LIVEDATAの電話)、平日の日中のみ(アドバンスデザイン、バッファロー)、公式サイトに記載なし(PCエコサービス)に分かれます。詳しくは比較表(表1)を見てください。夜間や休日に障害が起きたときは、ここで候補が絞られます。

「最短」の表記には条件があります。たとえばAOSの「最短当日」は有料の超特急サービスの場合、アドバンスデザインの「最短即日(6時間)」は緊急対応を依頼した場合の診断結果とお見積りの連絡です。特急料金がかかるかどうかも確かめてください。

6. 業界団体(DRAJ)の加盟状況

DRAJ(一般社団法人日本データ復旧協会)は、データ復旧業界の健全化を目的とする業界団体です。加盟は任意なので、加盟していないことだけで業者の良し悪しは決まりません。一方で、協会の方針に沿った約束を公開している会員企業もあります。

たとえばアドバンスデザインは、DRAJの「お約束」として次の3点を掲げています。

  • データ復旧率を謳わない
  • 客の明確な承諾がない限り、障害媒体を開封しない
  • 復旧料金を成功報酬とし、復旧できなければ料金を取らない

2026年9月26日時点で、7社のうちDRAJの会員一覧に載っているのは、アドバンスデザイン、エーワンデータ(ともに常任理事企業)とバッファロー(理事企業)の3社です。AOS、デジタルデータリカバリー、PCエコサービス、LIVEDATAは載っていません。

7. 「復旧率」の数字の読み方

復旧率の数字は、業者どうしで比べられません。 算出方法が統一されていないためです。

  • バッファローは、「データ復元率」の算出方法は法律や規格などで決められた明確な定義がなく、業者ごとに算出の仕方が異なると説明しています。
  • DRAJは、80%や90%といった高いデータ復旧率を広告していても実際には全く異なる作業結果になるトラブルがあるとして、「データ復旧率表記等」に関するガイドラインを公開しています。
  • デジタルデータリカバリーは、「一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(内、完全復旧52.0%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2025年9月実績)」と公表しています。内訳として、完全復旧52.0%・一部復旧40.6%も示しています。

数字を掲げている業者には、「何を分母にした数字か」「一部だけ戻った場合も含むか」を聞いてください。

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データ復旧業者おすすめ7社の比較表

書類とタブレットを並べて複数の見積もりを比べる机の上

7社の条件を、スマホでも読めるよう2枚の表に分けました。いずれも2026年9月26日時点の各社公式ページによります。料金は税込で、公式に書かれている最低価格の例です。実際の金額は機器と障害の状態で変わります。

表1:料金とスピード

業者診断・見積もり料金の決まり方公開価格の例(税込)最短の目安(公式の表記)受付時間
アドバンスデザイン無料(スマホ・タブレットは有料。オンサイトの初期診断は実作業料がかかる場合あり)成功報酬制PC・外付けHDD 33,000円〜/RAID(搭載HDD2台〜)88,000円〜緊急対応を依頼した場合、最短即日(6時間)で診断結果とお見積り平日9:00〜17:30(土日祝除く)
AOSデータ復旧サービスセンター相談・見積り0円成功報酬型35,530円〜(納品媒体費別)超特急の場合、最短で当日診断・当日復旧・当日発送(有料)24時間365日受付体制
エーワンデータ調査費無料(仮想環境や9台以上のHDDの調査などは有料)成功報酬型HDD/SSD 35,200円〜記載なし(トップ・料金ページ。オンサイトは関東圏で最短当日〜翌日の訪問。休日も作業を続ける緊急サービスあり、復旧費は3割増)電話相談は24時間
デジタルデータリカバリー【PR】初期診断・見積もり無料原則成功報酬制(症状により別途作業費の場合あり)非公開(初期診断後に1台ごとに個別見積もり)最短即日復旧(状況により異なり、機器や症状によって数か月程度かかる場合あり。即日の診断・対応は六本木オフィスへ持ち込んだ場合)電話24時間365日/来社 毎日9:30〜20:30
バッファロー診断・見積り無料(スマホ・タブレット本体は初期診断料55,000円)障害レベル別の一律固定料金HDD1台 物理障害(簡易)33,000円/NAS(HDD2台)論理障害(軽度)132,000円東京のセンターでは即日診断・お見積り(障害レベルや申し込みの状況によって数日かかる場合あり)月〜金 9:30〜17:00(祝日除く)
PCエコサービス検査費0円1台ごとの定額(完全成果報酬)1台 43,780円最短3営業日(機器の預かりから。輸送期間は別。有償のOneDayRecoveryは約1営業日が最短)記載なし
LIVEDATA相談・診断・見積もり0円完全成功報酬HDD 66,000円(税込)〜(HDD復旧ページには「復旧費用目安:44,000円~」の表記もあり〈税込・税抜の表記なし〉。2TBまでは最大25万円〈税別。料金ページの表では「最大275,000円」〉)HDD復旧は最短翌日(平均作業時間13.84時間)電話 平日8時〜22時(サービスの流れのページ)/平日9〜22時(トップページ)の2通りの表記/メール24時間
  • 「記載なし」は、2026年9月26日時点で、出典一覧に挙げた各社の公式ページに記載を確認できなかったという意味です。
  • 注1:PCエコサービスの受付時間は、2026年9月26日時点で公式サイトの本文に記載を確認できませんでした(営業日カレンダーは掲載)。
  • 注2:スマホの受付を公式ページで確認できたのは、アドバンスデザイン、AOS、エーワンデータ、デジタルデータリカバリー、バッファローの5社です。
  • 注3:LIVEDATAのHDDの料金表では、削除・初期化などの軽度障害は「未対応」(データ復旧ソフトを勧める)とされています。

表2:法人対応とセキュリティ

業者出張・オンサイトNDA(機密保持)請求書払い・後払い情報セキュリティ認証DRAJ向いているケース
アドバンスデザインあり(初期診断は実作業料がかかる場合あり)事前の機密保持契約に対応請求書払い可ISO27001・ISO9001常任理事企業平日の日中に、台数別の料金表で費用を見積もりたい
AOSデータ復旧サービスセンターあり(診断費用が有償の場合あり。23区外は再訪問時などに出張費の場合あり)締結可過去の利用実績がある法人、前払いが難しい法人は請求書払いに対応ISMS(ISO/IEC 27001:2022)会員一覧に記載なし夜間・休日に受け付けてほしい
エーワンデータあり(NDA標準締結、関東圏は最短当日〜翌日訪問)標準締結法人は信用調査で前払い/後払いを決定ISO27001(JIS Q 27001:2025)常任理事企業機器を持ち出せず、稟議や監査の書類も必要
デジタルデータリカバリー【PR】あり(全国。出張費・診断費無料。診断費は原則無料で、クローン作成などの作業には費用の場合あり。費用は事前に案内)締結可(法人側の書式にも対応)請求書払い可ISO27001・Pマーク会員一覧に記載なし夜間・休日にすぐ相談したい/出張診断が要る/ランサムウェア被害も相談したい
バッファローあり(訪問・初期診断は有償)機密保持誓約書を発行後払いは官公庁・教育機関など公共性の高い法人・団体のみデータ復旧サービスのページに記載なし理事企業固定料金で費用を先に確かめたい
PCエコサービス記載なし締結可前払いのみ(見積書・請求書・領収書は発行可)情報セキュリティーのページにISMS・Pマークの記載なし会員一覧に記載なし単体のHDD・SSDを定額で直したい
LIVEDATAあり(全国。出張費無料。対象はHDD3台以上のサーバー・NAS等)締結可(申込契約書に記載、別途作成も可)支払い確認後の納品が基本(官公庁や支払期限が決まっている法人は発注書対応を相談可)Pマーク会員一覧に記載なし費用の上限を先に決めたい/サーバーを現地で復旧したい

「記載なし」は、2026年9月26日時点で、出典一覧に挙げた各社の公式ページに記載を確認できなかったという意味です。DRAJの欄は、DRAJの会員一覧(同日確認)によります。

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各社の特徴(掲載は五十音順)

クリーンルームでハードディスクを扱う技術者(ロゴなしの一般的な設備)

各社を「強み」「確認しておきたい点」「向いているケース」の同じ型で並べます。書いているのは、どれも公式サイトに載っている条件です。

アドバンスデザイン

1995年創業のデータ復旧専門企業で、2017年3月からバッファローのグループ企業です。本社は東京(丸の内)、ほかに大阪支店があります。

強み

  • 成功報酬制で、診断・お見積り後のキャンセルは無料です。
  • NAS/サーバー/RAIDの料金表を、搭載HDDの台数ごとに公開しています(1〜4台は価格を掲載、5台は別途見積り)。たとえばRAID(搭載HDD2台)の論理障害(軽度)は88,000円〜(税込)です。
  • ISO27001とISO9001を取得しています。DRAJの常任理事企業です。

確認しておきたい点

  • 電話の受付は平日9:00〜17:30(土日祝除く)です。
  • オンサイト復旧の初期診断に係る実作業料や、スマホ・タブレットの初期診断料(55,000円)は有料です。
  • 重度の障害は「別途見積り」です。NAS・サーバーの料金表も、搭載HDD5台の欄は「別途見積り」です。

向いているケース:平日の日中に、台数別の料金表で費用の目安をつけてから相談したい会社。

公式サイト:アドバンスデザイン データ復旧

AOSデータ復旧サービスセンター

運営はAIデータ株式会社(本社:東京都港区)です。1999年にデータ復旧事業を始め、データ復元ソフト「ファイナルデータ」も開発しています。

強み

  • 相談・見積りは0円で、復旧できなければ0円の成功報酬型です。
  • 「24時間365日受付体制」と記載しています。有料の超特急サービスでは、最短で当日診断・当日復旧・当日発送が可能としています。
  • ISMS(ISO/IEC 27001:2022)を取得し、全従業員とNDAを結んでいると記載しています。

確認しておきたい点

  • 35,530円〜(税込)は納品媒体費が別です。超特急は診断料金などが有料、特急は復旧費用の20%の特急料金がかかります。
  • 請求書払いは、過去に利用実績のある法人や、社内規定で現金の前払いが難しい法人が対象です。オンサイトでは、診断費用が有償になる場合や、23区外で再訪問時などに出張費がかかる場合があります。
  • DRAJの会員一覧には載っていません(2026年9月26日時点)。

向いているケース:夜間・休日に受け付けてほしい会社。急ぎで、特急料金を払ってでも早く戻したい場合。

公式サイト:AOSデータ復旧サービスセンター

エーワンデータ

1994年からデータ復旧を手がける会社で、埼玉県入間市にラボがあります。DRAJの常任理事企業です。

強み

  • 「No Data, No Charge」とする成功報酬型です。無料調査で「復旧できるファイルリスト」を示し、そのリストのデータが復旧できて成功とする決め方を公開しています。
  • オンサイト復旧では、NDAを標準で結び、稟議・監査・契約申請に必要な文書にも対応するとしています。関東圏は最短当日〜翌日の訪問が可能です。
  • ISO27001(JIS Q 27001:2025)の認証を2026年4月23日に更新しています。電話相談は24時間受付です。

確認しておきたい点

  • 調査無料には例外があり、仮想環境や、一度に9台以上のHDDを調査する場合は調査費がかかります。キャンセル前提での依頼も調査費が有料です。
  • HDD/SSDの物理障害は94,600円〜(税込)です。週末・祝日も作業を続ける緊急サービスは、復旧費が標準の3割増しです。
  • 法人の支払いは、簡単な信用調査で前払いか後払いかが決まります(後払いは月末締め翌月末払いが最長)。

向いているケース:機器を社外に持ち出せず、NDA・稟議書類・監査対応までそろえたい会社。

公式サイト:エーワンデータ

デジタルデータリカバリー【PR】

運営はデジタルデータソリューション株式会社(本社:東京都港区六本木)です。

公式サイトの注記:「データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50%以上を占める企業のこと。第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年)」

強み

  • 電話の受付は24時間365日で、来社も毎日9:30〜20:30に受け付けています。年末年始やお盆も通常どおり対応すると記載しています。
  • 法人向けに、全国どこでも出張診断に対応しています。出張費・診断費は無料で、首都圏は最短当日、遠方も最短翌日に訪問するとしています(診断費は原則無料。クローン作成などの作業が必要な場合は費用が発生することがあり、費用は事前に案内するとしている。訪問日は交通・予約状況により前後する)。
  • NDAを必ず発行し、法人側の契約書の書式にも対応するとしています。請求書払いに対応し、ISO27001とプライバシーマークを取得しています。ランサムウェア被害の専用の相談窓口ページがあります。

確認しておきたい点

  • DRAJの会員一覧には載っていません(2026年9月26日時点)。
  • 一律の料金表は掲載していません。金額は無料の初期診断のあとに1台ごとに提示されます。成功報酬制が原則ですが、症状によっては復旧の可否にかかわらず作業費がかかる場合があります(着手前に説明するとしています)。
  • 公表している数字は「一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(内、完全復旧52.0%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2025年9月実績)」です。完全復旧は「お客様指定データを100%復旧できた場合」、一部復旧は「部分的にでも復旧できた場合(1つでも復旧できた場合を含む)」と定義されています。

向いているケース:夜間・休日にすぐ相談したい会社。機器を社外に出せず、出張診断が必要な会社。ランサムウェア被害も含めて相談先を1つにまとめたい会社。

バッファロー

外付けHDDなどのメーカーが運営するデータ復旧サービスです。東京・名古屋・大阪の3か所で受け付けています。DRAJの理事企業です。

強み

  • 記録メディアの種類と障害レベルで決まる一律固定料金で、復旧作業後に追加料金は発生しないとしています。データが復旧できない場合は料金を取らないとしています。
  • 診断・お見積りは無料で、キャンセル料もかかりません。記録メディアの返送料もバッファローが負担します。
  • 見積書・請求書のほか、機密保持誓約書や作業完了報告書も発行できます。バッファロー製品以外のメディアも受け付けています。

確認しておきたい点

  • 受付は月〜金の9:30〜17:00(祝日除く)です。
  • 後払い(掛け払い)は、国・地方公共団体、学校法人など公共性の高い法人・団体に限られます。一般の法人は、入金を確認してからの納品です。オンサイトは、復旧費用とは別に訪問・初期診断費用がかかります。
  • 障害の状況によって外部委託先へ委託する場合があると記載しています。特定のフォルダだけの「部分復旧」は行っていません。急ぎの「緊急復旧サービス」は通常料金の30%増しです。

向いているケース:料金表で費用を先に確かめ、社内の稟議を通してから依頼したい会社。

公式サイト:バッファロー データ復旧サービス

PCエコサービス

東京都中野区の会社で、HDD・SSDなどを1台ごとの定額で復旧しています。

強み

  • ストレージ1台につき定額39,800円(税込43,780円)、Web申込限定です。論理障害・物理障害・容量にかかわらず同額としています。
  • 検査費は0円の完全成果報酬です。希望のデータがなければ費用はかからず、支払いは取り出せたファイルの一覧を確認してからです。
  • 機器の預かりから最短3営業日で復旧するとしています。さらに急ぐ場合は、24時間体制で優先的に解析する有償オプション「OneDayRecovery」があります。見積書・請求書・領収書の発行と、機密保持契約の締結に対応しています。

確認しておきたい点

  • 定額は1台ごとの料金です。RAID・NASなどストレージが複数台の場合は、台数分の料金がかかります。
  • 支払いは前払いのみです(後払い不可)。送料は往復とも客の負担で、復旧データが4.7GBを超える場合は外付けHDDへの書き出し(1TBで16,500円〜)が必要です。
  • 2026年9月26日時点で、公式サイトの「情報セキュリティー」ページにISMS・プライバシーマークの記載はなく、出張・オンサイトの案内も確認できませんでした。DRAJの会員一覧にも載っていません。

向いているケース:単体のHDD・SSDを、費用を抑えて直したい場合。

公式サイト:PCエコサービス

LIVEDATA

東京・秋葉原(千代田区外神田)の会社です。秋葉原駅から徒歩1分の窓口に機器を持ち込めます。

強み

  • 相談・初期診断・見積もりは0円の完全成功報酬です。HDDの最低価格は、トップページでは「66,000円(税込)~」(料金ページの表では「66,000円~」で税の表記なし)、HDD復旧のページでは「復旧費用目安:44,000円~」(税込・税抜の表記なし)と、公式サイト内で2通りの表記があります。上限は、料金ページの表に「最大275,000円 (2TBまで)」、HDD復旧のページに「2TBまで、最大でも25万円(税別)」と載せ、問い合わせの段階で上限設定もできるとしています。
  • サーバー復旧の出張サービスは日本全国が対象で、出張費は無料です。復旧できない場合は、交通費を含めて費用がかからないとしています。
  • NDAは即日締結でき、法人にはインボイス対応の請求書を発行します。プライバシーマークを取得しています。

確認しておきたい点

  • 電話の受付時間は、サービスの流れのページでは「平日8時~22時受付」、トップページでは「平日の9~22時」と、公式サイト内で2通りの表記があります。メールは24時間受付、窓口は平日9:00〜18:00(予約優先)です。
  • 出張の対象はHDD3台以上のサーバー・NAS・ストレージ機器で、削除などの障害は対象外です。HDDの削除・初期化などの軽度障害は「未対応」としています。
  • 納品は支払い確認後が基本です(官公庁や支払期限が決まっている法人は発注書対応を相談できます)。DRAJの会員一覧には載っていません。

向いているケース:費用の上限を先に決めておきたい会社。複数台構成のサーバーを現地で復旧したい会社。

公式サイト:LIVEDATA

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料金の目安と見積もりの見方

見積書を手に取り内容を確認する担当者の手元(数字は判読できない)

データ復旧の料金は、機器の種類、障害の重さ、ディスクの台数で決まります。同じ「NASが読めない」でも、数万円で済む場合もあれば、数十万円かかる場合もあります。当サイトは相場を独自に推定せず、各社が公開している価格だけを載せます。

NAS・RAIDの料金を公開しているか

会社のNASやサーバーは、ディスクが2台以上のことが多く、単体HDDの価格では目安になりません。7社がNAS・RAIDの料金をどう公開しているかを並べました(2026年9月26日時点・税込)。

業者NAS・RAIDの料金の公開状況
アドバンスデザイン台数別に公開。搭載HDD2台の論理障害(軽度)88,000円〜、物理障害(軽度)132,000円〜
AOSデータ復旧サービスセンターNAS・RAID別の価格は公開なし。全体で35,530円〜(納品媒体費別)
エーワンデータサーバーやNASもHDD/SSDの料金となると記載(HDD/SSD 35,200円〜)
デジタルデータリカバリー非公開(初期診断後に個別見積もり)
バッファロー固定料金を公開。NAS(HDD搭載2ドライブ)の論理障害(軽度)132,000円、物理障害(軽度)198,000円
PCエコサービス1台43,780円を台数分
LIVEDATA障害レベル別に公開。NAS(RAID構成)99,000円〜(LV1)から264,000円〜(LV4)

料金の相場や、見積もりが高くなる条件は、データ復旧の料金相場の記事で詳しく扱います。

見積もりで確認すること

見積書を受け取ったら、金額より先に「何に対して払うのか」を確かめます。

  • 成功の定義:どのデータが戻れば支払いになるのか(ファイル一覧で確認できるか)
  • 成功しなくてもかかる費用:作業費、調査費、特急料金、出張・訪問費
  • 別料金になるもの:納品用メディア、送料、書き出し作業
  • キャンセルの条件:見積もり後・作業開始後にキャンセルした場合の費用
  • 支払いのタイミング:前払いか、納品後か、請求書払いができるか

問い合わせ時の質問リスト

同じ質問を2〜3社にすると、見積もりを横に並べて比べられます。そのまま社内の決裁資料にも使えます。

  1. 対象の機器(メーカー・型番・ディスクの台数・RAIDの種類)を受け付けていますか。
  2. 診断・見積もりは無料ですか。無料にならない条件はありますか。
  3. 「復旧成功」はどう決めますか。支払いの前に、復旧できたファイルの一覧を確認できますか。
  4. 成功しなかった場合にかかる費用はありますか(作業費・送料・媒体代)。
  5. 見積もりのあとに金額が上がることはありますか。
  6. NDAは結べますか。当社の書式でも対応できますか。
  7. 請求書払い(後払い)はできますか。条件はありますか。
  8. 出張・オンサイトは可能ですか。出張費と現地での診断費はいくらですか。
  9. 作業は自社で行いますか。外部に委託することはありますか。
  10. 復旧が終わったあと、預けたデータのコピーはいつ・どう消去しますか。

なお、機器そのものを何社にも送るのは避けてください。LIVEDATAは、初期診断が無料だからといっていくつもの会社に依頼すると、状態が悪化する可能性があると説明しています。バッファローも、調査・診断で開封・分解をすると動作不良や破損が起きる可能性があるとしています。質問は電話やメールで複数社にし、機器を送るのは1社に決めてからにしましょう。

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ランサムウェアで暗号化された場合はどうする?

赤く暗号化されたサーバー群と、ネットワークから隔離して調べる担当者の対比

ランサムウェアで暗号化されたデータは、業者に頼んでも戻る保証はありません。 まずネットワークから隔離し、警察への通報・相談と、侵入経路の調査を並行して進めます。データ復旧業者は、その中の「データを取り戻す」部分を担う相談先の一つです。

バックアップがあっても戻らないことが多い

警察庁の「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2026年3月)によると、令和7年にランサムウェア被害に遭った組織へのアンケートで、バックアップを取得していたと答えたのは有効回答116件中105件でした(統計編128頁)。ところが「バックアップからの復元結果」(有効回答99件)を見ると、復元できたのは20件で、79件は復元できていません(統計編129頁)。

復元できなかった理由(有効回答72件)で最も多いのは「バックアップの暗号化・消去」で48件でした(統計編130頁)。攻撃者はバックアップも狙います。バックアップを攻撃から切り離して守る方法は、3-2-1バックアップの記事で解説しています。

費用と期間の目安

同じ資料では、調査・復旧費用の総額が1,000万円以上だった組織は、有効回答89件中46件でした(統計編126頁)。復旧に1か月未満で済んだ組織は全体の5割強にとどまっています。また、被害企業の規模別では、中小企業が約6割を占めています(いずれも本文14頁)。

身代金の支払いを迫られたときの考え方は、身代金は払うべきかの記事で扱っています。警察庁は、支払いについて「暗号化されたデータの復号が保証されるわけではない」旨を被害者に説明しているとしています。

データ復旧業者・フォレンジック調査・警察の違い

ランサムウェア被害では、頼む先によってできることが違います。

相談先主な役割相談するタイミング
データ復旧業者暗号化されていない領域やバックアップなどから、データを取り戻せるか調べる隔離したあと、業務に必要なデータを特定できた段階
フォレンジック調査の業者侵入経路や被害の範囲、情報が持ち出されたかを調べるできるだけ早く。ログが消える前
警察(最寄りの警察署・サイバー犯罪相談窓口)捜査。初動対応の支援や、復号ツールの案内ができる場合がある被害に気づいた時点

データ復旧業者の説明も、会社によって違います。

  • アドバンスデザインは、料金表で「ランサムウェアに感染してしまった」を論理障害(重度)の例に挙げています。
  • AOSは、ランサムウェアでは「暗号化済みデータそのものの復号は原則対応不可」とし、未使用領域・スナップショット・バックアップなどに暗号化前のデータが残っている場合など、限定的に対応できるケースがあるとしています。
  • デジタルデータリカバリーは、ランサムウェア感染時の初動対応から復旧・調査・再発防止までを一気通貫で行うとしています。

DRAJは、ランサムウェアで混乱している状況につけ込む勧誘として、「あらゆる暗号化状態でも復号の可能性をほのめかす説明」などに注意を呼びかけています。「必ず戻る」と言い切る業者には、根拠を聞いてください。

DRAJは、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)などと合同で「データ被害時のベンダー選定チェックシートVer1.0」も公開しています。業者を比べるときの確認項目として使えます。

感染に気づいてからの初動はランサムウェア感染時の初動ガイド、データの取り戻し方はランサムウェアからの復旧の記事、侵入経路の調べ方はフォレンジック調査の記事で扱います。

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悪質なデータ復旧業者の見分け方と相談先

薄暗い机の上の不鮮明な契約書を虫眼鏡で確かめる手元

急がせる・言い切る・キャンセルさせない業者には依頼しないでください。 データを失った焦りにつけ込む手口が、業界団体から報告されています。

よくあるトラブルの手口

DRAJは、緊急事態につけ込む悪質な業者の手口を「レスキュー商法」と呼び、次のような例を挙げて注意を呼びかけています。

  • 誇大な広告:「復元率○○%」といった根拠のない数字、「業界No.1」といった競合と比べる掲載が目立つ
  • 不安をあおる:「早くしないと障害が悪化していく」「その障害はうちしか対応できない」と急がせる
  • キャンセルに応じない:「既に作業が進んでいるので止められない」「キャンセルは可能だが費用は全額払ってもらう」
  • 無関係な契約:作業費を安くする条件として、継続的なサービスの契約をさせる

数字や「No.1」の表示を見たら、その数字の定義・算出期間・調査の根拠が書かれているかを確かめてください。

バッファローは、「データ復旧 おすすめ」「データ復旧 比較」で上位に出るおすすめサイトや比較サイトの多くは、アフィリエイト広告による収益を目的に開設されていると指摘しています。本記事もアフィリエイト広告を含むサイトです。依頼する前に、必ず各社の公式ページで最新の条件を確かめてください。

トラブルになったときの相談先

  • DRAJのトラブル相談フォーム:データ復旧サービスでトラブルに遭った人向けの窓口です。匿名や、組織名・業者名などを開示できない相談には応じられないとしています。
  • 消費者ホットライン(188):DRAJは、業者との個別トラブルの解決を希望する場合は、全国共通の「消費者ホットライン:188」に相談するよう案内しています。

法人名義の契約が消費生活センターの相談対象になるかは、本記事では確認できていません。まずDRAJの相談フォームで状況を伝えてください。

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よくある質問

Q
データ復旧業者に頼むと費用はいくらかかりますか?
A

機器の種類、障害の重さ、ディスクの台数で決まります。 単体のHDDで各社が公開している最低価格は、比較表(表1)にまとめました(デジタルデータリカバリーは非公開)。2台構成のNAS・RAIDでは、アドバンスデザインが88,000円〜、バッファローが132,000円(いずれも論理障害・軽度)と公開しています(2026年9月26日時点・税込)。アドバンスデザインとバッファローは重度障害を別途見積りとしています。

Q
復旧できなかった場合も費用はかかりますか?
A

7社とも、希望のデータが戻らなければ復旧費はかからない料金体系です。 ただし、作業費・調査費・送料・特急料金などは条件によってかかる場合があります。何をもって「成功」とするかも業者ごとに違います(ファイル一覧で決める、希望データを事前に指定するなど)。見積もりの段階で「成功の定義」と「成功しなくてもかかる費用」を確かめてください。

Q
会社のNASやサーバーを社外に持ち出せない場合はどうすればいいですか?
A

出張(オンサイト)復旧を受け付けている業者に相談します。 7社のうち6社が公式サイトで出張・オンサイトを案内しています。出張費や現地での診断費が無料か有償かは業者で違うため、事前に確認してください。

Q
復旧作業中にデータの中身を見られることはありますか?
A

復旧できたかを確かめるために、中身を確認する業者はあります。 たとえばLIVEDATAは、正常に復旧したかを確認するためにデータを閲覧すると明記しています。心配な場合は、NDAを結べるか、ISMSやプライバシーマークを取得しているかを確認してください。

Q
復旧率が高い業者を選べばいいですか?
A

復旧率の数字だけで選ぶのは避けてください。 算出方法が業者ごとに違い、比べられないためです。DRAJ常任理事企業のアドバンスデザインは「データ復旧率を謳わない」を約束に掲げています。数字を公表している業者には、定義(一部復旧を含むかなど)を確認してください。

Q
自分で復元ソフトを試してから業者に頼んでもいいですか?
A

大事なデータなら、先に業者に相談してください。 原因がわからないまま復元ソフトを使ったり、障害のあるディスクに書き込んだりすると、状態が悪化するおそれがあります。RAIDの再構築や初期化も同じです。

Q
ランサムウェアで暗号化されたデータも業者に頼めば戻りますか?
A

戻る保証はありません。 警察庁の統計では、「バックアップからの復元結果」の有効回答99件のうち、復元できたのは20件でした。業者によっては暗号化前のデータが残っている場合に限って対応できるとしています。まず隔離と警察への相談を進めてください。

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まとめ:2〜3社に同じ質問をして、決裁の材料をそろえる

朝の光が差し込むサーバールームで、復旧したNASのランプが緑色に戻っている様子

データ復旧業者選びで失敗しないために、次の3つを押さえてください。

  • 業者に連絡するまで、NASやサーバーに触らない(再起動・再構築・初期化・復元ソフトをしない)。
  • 早見表で2〜3社に絞り、質問リストの同じ質問で見積もりを比べる。
  • 「成功」の定義、成功しなくてもかかる費用、NDA・支払い条件を、決裁の前に書面で確かめる。

夜間・休日にすぐ相談したい場合の候補は、AOSデータ復旧サービスセンター、エーワンデータ、デジタルデータリカバリー(PR)です。機器を社外に出せず出張診断が必要な場合の候補はデジタルデータリカバリー(PR)とLIVEDATA、ランサムウェア被害も含めて相談したい場合の候補はアドバンスデザイン、AOSデータ復旧サービスセンター、デジタルデータリカバリー(PR)です(条件は冒頭の早見表を参照)。どの業者でも、無料の診断・見積もりで「成功」の条件と費用を確かめてから判断してください。

ランサムウェア被害が疑われる場合の初動と、復旧までの全体の流れは、ランサムウェア感染時の初動ガイドで確認できます。


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出典一覧(確認日:すべて2026年9月26日)

アドバンスデザイン

  • データ復旧トップ:https://www.a-d.co.jp/datarecovery/
  • 料金:https://www.a-d.co.jp/datarecovery/price/
  • 法人向けトップ:https://www.a-d.co.jp/datarecovery/hojin_top/
  • サービスの流れ:https://www.a-d.co.jp/datarecovery/flow/
  • セキュリティ:https://www.a-d.co.jp/datarecovery/feature/security/

AOSデータ復旧サービスセンター

  • トップ:https://www.data119.jp/
  • 料金:https://www.data119.jp/price/
  • 企業情報:https://www.data119.jp/company/
  • よくある質問:https://www.data119.jp/faq/
  • セキュリティの取り組み:https://www.data119.jp/security/
  • 超特急・特急:https://www.data119.jp/service/express/
  • オンサイト(出張):https://www.data119.jp/service/onsite/

エーワンデータ

  • トップ:https://www.a1d.co.jp/
  • 料金:https://www.a1d.co.jp/service/price/
  • オンサイト:https://www.a1d.co.jp/service/onsite/
  • 配送・お支払い:https://www.a1d.co.jp/service/forward/
  • 緊急サービス:https://www.a1d.co.jp/service/emergency/
  • ISO27001:https://www.a1d.co.jp/company/iso/
  • NASにつながらないとき:https://www.a1d.co.jp/knowledge/datarecovery/nas-wont-connect/
  • RAIDの故障:https://www.a1d.co.jp/knowledge/datarecovery/raid-failure/

デジタルデータリカバリー(デジタルデータソリューション株式会社)

  • トップ:https://www.ino-inc.com/
  • 料金:https://www.ino-inc.com/service/reasonable.php
  • 法人向け:https://www.ino-inc.com/hojin01/
  • ランサムウェア相談窓口:https://www.ino-inc.com/lp/ransom/
  • よくある質問:https://www.ino-inc.com/service/question.php
  • 会社概要:https://www.ino-inc.com/corporate/

バッファロー

  • データ復旧サービス:https://www.buffalo.jp/recovery/
  • 料金:https://www.buffalo.jp/recovery/product.html
  • よくあるご質問:https://www.buffalo.jp/recovery/faq.html
  • オンサイト:https://www.buffalo.jp/recovery/onsite.html
  • サービス拠点(東京):https://www.buffalo.jp/recovery/access-tokyo.html
  • 業者選びのコラム:https://www.buffalo.jp/recovery/contents/detail67_recovery_service.html

PCエコサービス

  • トップ:https://www.pceco.info/
  • 料金:https://www.pceco.info/price.html
  • よくある質問:https://www.pceco.info/qa.html
  • 情報セキュリティー:https://www.pceco.info/security.html
  • 対応機器:https://www.pceco.info/taioukiki.html
  • OneDayRecovery:https://www.pceco.info/onedayrecovery.html

LIVEDATA

  • トップ:https://www.livedata.jp/
  • 料金:https://www.livedata.jp/service/prices.html
  • HDD復旧:https://www.livedata.jp/hdd/
  • 選ばれる理由:https://www.livedata.jp/select/
  • サービスの流れ:https://www.livedata.jp/service/line.html
  • サーバー出張:https://www.livedata.jp/raid/onsite-recovery.html
  • RAIDの再構築:https://www.livedata.jp/raid/raid5-rebuild.html

業界団体・公的機関

  • 日本データ復旧協会(DRAJ)会員一覧:https://www.draj.or.jp/introduction/
  • DRAJ ガイドライン:https://www.draj.or.jp/guideline/
  • DRAJ トラブルにあわれた方:https://www.draj.or.jp/rescue/
  • 警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(令和8年3月):https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R7/R07_cyber_jousei.pdf (本文14頁、統計編126・128・129・130頁)
  • 警察庁 ランサムウェア被害防止対策:https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/countermeasures/ransom.html

次回の更新予定:2026年12月(料金・認証・DRAJ会員・各社の表記を全社で見直します)

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